Japanese
English
特集 腫瘍
巨大なる肝嚢腫の一治験例について
One Cured Case of Giant Liver-Cyst
彌永 耕一
1
,
西田 武彌
1
,
今村 勝
1
Koichi YANAGA
1
,
Takeya NISHIDA
1
,
Masaru IMAMURA
1
1久留米大学医学部脇坂外科教室
pp.140-142
発行日 1958年2月20日
Published Date 1958/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202136
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緒言
真性非寄生虫性肝臓嚢腫は従来稀有なものとせられ,剖検,或は開腹により偶然発見されることが多く,外科的治療を加えられた臨床例は比較的稀である.文献的には肝嚢腫として1900年Lepp—mann1)により初めて報告され,本邦にては九大三宅速数授2)により明治43年に報告されて以来,その報告例を散見するが,私共は最近本症の1例を経験し手術的に治癒せしめ得たので茲に報告する.
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