Japanese
English
外科と薬剤
胸部手術及び虫垂切除術におけるIrcodin使用経験
The Use of Ircodin in the Thoracic Surgery and the Appednectomy
西岡 久治
1
,
植田 昭幸
1
,
別所 睦美
1
,
真部 克巳
1
,
新田 俊男
1
1大阪府立結核療養所羽曳野病院
pp.97-99
発行日 1958年1月20日
Published Date 1958/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202125
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緒言
外科手術の場合,最も患者に苦痛をあたえるものは術後の疼痛であり,又,我々外科医にとつてもこの疼痛緩解に関しては常に悩まされる問題であり,従来より塩酸モルヒネ等の阿片アルカロイドが使用されているが,之等は種々の副作用を有し,その使用に十分な注意を要するとされている.
今回藤沢薬品より提供されたIrcodinはButazolidin(0.2gr),Aminopyrin(0.3gr),CodeinPhosphoricum(0.02gr),Medomin(0.3gr)等の薬品を配分した坐薬であり,それ等薬品の協力作用及び相乗作用により,鎮痛効果を強力にするのみならず催眠作用も期待出来る新配合剤としてP. Elsner(1953),H. Mergarten(1954),WalterBirke(1954),Siegfried Fisher(1955),H. Meurer,Ch. Lieblich(1954)等によつて術後の疼痛除去に応用され,いづれもその強力な鎮痛効果のあることが報告されている.
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