Japanese
English
綜説
外科領域に於ける熱量の検討
Caloric Study in Surgical Field
小出来 一博
1
,
福島 義郞
1
,
朴 承彥
1
,
斎藤 昭
1
,
田所 一夫
1
,
村松 正久
1
,
石川 創二
1
Kazuhiro Kodeki
1
1順天堂大学第一外科
1Department of First surgery, Juntendo University
pp.1021-1027
発行日 1957年12月20日
Published Date 1957/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202096
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.緒言
最近,外科領域に於ける栄養の研究は,大いに進歩をみたが,熱量の検討は,生理,衞生の方面に多くの報告をみるに過ぎず,外科手術前後に於ける熱量検討の報告は殆んどなく他の物質代謝との関連に於て,大略に論議されているにすぎない.我々は外科領域に於ける栄養の研究の一環として,外科的疾患の術前術後に於ける熱量の検索を行なつた.我々は先ず,諸種疾患の術前及び術後に亘り基礎代謝率Basal Metabolic Rate(以下B. M. R.と略す)を測定することにより,その一端を知らんとしたのである.今回は特に胃癌例,胃潰瘍例,肺結核及び虫垂炎例について,検討を加え,こゝにいさゝか興味ある知見を得たので報告する次第である.
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.