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食品のカロリーの決定法—ボンベ熱量計について
井川 幸雄
1
1慈恵医大・中検
pp.690
発行日 1970年7月15日
Published Date 1970/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906846
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1.ボンベ熱量計
物質の燃焼熱を測定する熱量計で,フランスの化学者Berthelot (1827-1907)の考案したものである.
図のような構造をもっている.最も内側に鉄製厚肉のボンベ(爆発筒)があり,これが一定量の水を入れた容器中にしずめてある.その外側は保温装置で,図に示したものでは,空気と水の2層のジャケットになっている.ボンベ中に試料を少量入れ,中の空気を高圧の酸素(25-30気圧程度)でおきかえ,電流で点火する.高圧酸素下では試料は一瞬のうちに燃焼してしまうが,このとき発生した熱によって,周囲の水はあたためられるので,その水温の上昇を測定すれば,試料(食品)の発熱量が測定できる.
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