Japanese
English
綜説
諸種気管内挿管に対するキシロカインの使用経験—コカイン使用との比較
Application of Xylocain on Insertion of Various Tubes in Trachea
新川 輝康
1
,
小林 定道
1
,
西部 哲男
1
,
古賀 健一郞
2
1北海道大学医学部第二外科教室
2国立北海道第二療養所
1Dep. of 2nd Surgey, Hokkaido Univ.
2National 2nd Sanaturume of Hokkaido
pp.841-844
発行日 1956年12月20日
Published Date 1956/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201884
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緒言
1943年スエーデンのLofgren及びLundquistによつて,新局所麻酔剤キシロカイン(Xylocaine)が発見されて以来,その優れた麻酔作用と幾多の薬理学的,臨床学的利点が追試,確認されて,単に局所浸潤麻酔剤として用いられるばかりでなく,更に進んで表面麻酔,脊髄麻酔,硬膜外麻酔,脊椎傍麻酔,伝達麻酔,静脈内麻酔等に広く用いられる様になり,諸外国に於いては,プロカイン,テトラカイン,コカイン,ヌペルカイン等に代つて殆んど麻酔全域に亘づて使用されている.
一方,コカインは,古くから使用され,特にその表面麻酔作用は,他の諸種麻酔剤より優れているため,広く,安易に使用されているが,副作用として,しばしば不愉快な急性乃至慢性中毒症を起す事がある.
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