Japanese
English
綜説
傍脊椎アルコール注射療法に関する実験的並びに臨床的研究
Experimental and Clinical Study of Paravertebral Alcohol-Injection
宍戶 仙太郞
1
,
庄子 文雄
1
,
加藤 俊男
1
Sentaro Shishido
1
,
Fumio Shoji
1
,
Toshio Katoh
1
1福島医科大学第一外科教室
pp.751-759
発行日 1956年11月20日
Published Date 1956/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201872
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1.はしがき
1923年Läwenの創めた交感神経幹に対するプロカイン傍脊椎注射は.その診断的意義は勿論,治療面に於ける価値も高く評価されている.治療面には1924年Brunn及びMandlが狭心症の疼痛に対し本法を用い,更に1926年Swetlowは脊髄癆の胃発症や心臓痛等にethyl alcoholを使用し永続的な効果を収sめたと云つている.以来傍脊椎アルコール注射療法に就いては多数の追試者があり,又対象とせる疾患も多岐に亘つている.本邦に於ても山岸,柴田その他の報告があり,殊に満大平山外科教室に於ては昭和13年頃より第二次世界大戦前後にかけて,詳細な臨床的観察に併せ2,3の実験的検索の報省がある.最近に至りDuncan及びJarvisはethyl alcoholより刺激性の少い薬剤としてbenzyl alcoholを採り挙げ,この5〜10%油剤を使用しLee,Macht及びPier pontは同様bromsalisolの油剤を使用している.
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