特集 Special Article:
アルコール依存症とその他の依存 3.アルコールとニコチン依存症:その臨床的特徴と問題点
宮田 久嗣
1
1東京慈恵会医科大学精神医学講座教授
キーワード:
アルコール依存症
,
ニコチン依存症
,
クロスアディクション
,
治療報酬効果
Keyword:
アルコール依存症
,
ニコチン依存症
,
クロスアディクション
,
治療報酬効果
pp.22-27
発行日 2020年1月30日
Published Date 2020/1/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.08.01_0022-0027
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
アルコールとニコチン(タバコ)は嗜好品であり,適正に使用すればリラクゼーション効果などを介して生活の質(QOL)を豊かにしてくれる。一方で,いずれも依存性物質であることから,過剰な使用あるいは不適切な使用によって依存症を生じる。依存症ではクロスアディクションと表現されるように,複数の物質や行為に対して依存(嗜癖)が形成されることが多い。特にアルコールとタバコは日常的に併用されることが多いだけに,その問題は見逃されやすい。本稿ではアルコールとタバコを併用することの問題点や相互作用,併用に繋がる脳内報酬系の機能変化,新たな治療法など,最新の治見を交えて考える。「KEY WORDS」アルコール依存症,ニコチン依存症,クロスアディクション,治療報酬効果
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.