Japanese
English
症例
下顎骨陳旧性骨欠損に対する自家遊離骨膜骨片移植の経験
The experience on the autotransplantation of free periosteum for aged mandibular bone defect
手島 宰三
1
,
中島 秀典
2
,
德高 良造
1
Saizo TEZIMA
1
1国立山中病院整形外科
2国立山中病院歯科
1Clinic of Orthopedic Surgery, National Nakayama Hospital.
pp.195-200
発行日 1956年3月20日
Published Date 1956/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201784
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緒 言
下顎部の強度開放骨折や骨腫瘍の剔出後生じた下顎骨陳旧性骨欠損部に対して,従来から骨移植による補填成形法が応用されて居り,決して珍らしい事ではない.本症は口腔外科と整形外科の境界疾患であつて,整形外科医と歯科医が協力する事によつて満足な成果を得る事が出来るものである.又日常屡々経験する症例では無いから所謂慣れない手術なる為に所期の目的を充分に達し得ない事がある.本手術にも所謂「こつ」がある訳である.此の様な意味で我々の乏しい経験と考察を発表して,将来下顎骨欠損部の成形的補填術を実施するに際して参考になれば幸甚である.又骨移植法に関して現今尚諸問題があるが,その概念を簡単に論じた.
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