Japanese
English
綜説
酸化クローム標識法による清化管手術後消化吸收試験の基礎的研究
Fundamental Study on Digestive and Absorption Test after Surgery of Alimentary Canal by means of Cromic Oxide Indicator Method.
佐藤 博
1
,
石崎 省吾
1
,
大津 饒
1
,
山本 勝美
1
,
柳沢 文憲
1
,
広田 和俊
1
,
田宮 達男
1
Hiroshi SATO
1
1千葉大学医学部 中山外科
1Department of Surgery, Medical School, Chiba University.
pp.983-988
発行日 1955年12月20日
Published Date 1955/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201732
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I.緒言
我が教室に於いては,数年来屡々発表した如く従来姑息的処置に終つた所の進行した胃癌に対して,積極的に膵脾及び大腸等,隣接浸潤臓器或は転移臓器を広範囲に合併して切除する方式を確立し,手術適応の拡大とその根治率の向上を図り,癌に対する外科的根治療法の概念を発展せしめて来た.
扨て,斯様に広汎に臓器を切除した際,各臓器の欠損症状が消化吸收機能に如何に影響するか,又その恢復乃至補償状況の如何は,該手術の妥当性の検討の意味からも,患者の術後療法の確立,或は生命予後の裏付けの意味からも重要な問題である.
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