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精嚢の吸收機能に就て
石神 襄次
1
1京都大學醫學部泌尿器科教室
pp.77-80
発行日 1954年2月1日
Published Date 1954/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201146
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緒言
精嚢は泌尿生殖器系中でその解剖學的位置並びに病理學的關係により現在迄最も等閑に附せられた感がある。其の生理機能に就ても尚充分なる解決は下されていない。現在迄精嚢の生理作用として一般に論ぜられておるものに次の5つがあげられる。
i)性衝動の發生に對する反射作用である。之はその充滿性が本質的役割をなすものである。Tarchanoffは豫め壓排した蛙の精嚢に性的に無關係なる溶液を充滿せしめる事によつて,その蛙に性衝動を惹起せしめ得たと報告している。
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