Japanese
English
綜説
脊髄麻痺法時の麻痺波及に関する臨床実驗的研究
Clinical Experimental study Concerning to Anesthesia Extending on Spinal Anesthesia
庄司 希光
1
,
庄子 文雄
1
,
佐藤 沢也
1
,
奥野 保
1
,
小関 誠之助
1
,
常世 克己
1
,
高橋 文治
1
,
高垣 彥一
1
Maremitsu SHOJI
1
1福島医科大学宍戸外科教室
1Shishido Surgical Dept. Fukushima Medical Colloge
pp.483-488
発行日 1954年8月20日
Published Date 1954/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201475
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脊髄麻痺法の麻痺波及に影響する内外諸因子の問題に関しては,従来より多くの臨床成績が報告されているが,尚不明の点が少くない.私達は高比重化麻痺液ペルカミンS使用の症例に於て,脊椎管内における薬液の移動拡散状況に関連して,薬液中ペルカミンの吸着消失の状況,脊髄液圧変動の薬液移動に及ぼす影響並びに個体の脊柱彎曲度等の関係を吟味し,外的因子としては,注入速度,部位,台傾斜等の技術上の諸点を検討し,更に完全及び不全痛覚麻痺帯と関連して痛覚及び自律神経麻痺帯の吟味を刺針と発汗試験を以て検討し,併せて麻痺波及に伴う腹壁及び膝蓋腱反射の消失状況と筋電図学的所見とを綜合して,脊麻時の麻痺波及について2,3の考察を行つた.
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