第54回日本外科学会宿題報告要旨
膵全切除の臨床と実驗
本庄 一夫
1
Kazuo HONJO
1
1京都大学医学部外科教室第1講座
pp.305-308
発行日 1954年5月20日
Published Date 1954/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201432
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本文は第54回日本外科学会で宿題報告する演者の講演の要旨を略記したものである.
われわれは昭和24年以来(手術,第4巻第10号).膵広汎切除,特に膵全切除(膵十三指腸全切除)の臨床的,実験的研究を重ねてきた.その結果.膵十二指腸全切除後3年の今日も,尚健康な日常生活を送つている1症例を含めて,膵全切除8症例の経験より.人体に対して膵十二指腸全切除が(適応の下では)可能である事実を知ると共に,術後どのような合併症が起る可能性があるか,又それらの予期せられる合併症に対して,どのような対策を講じたらよいか研究を重ねてきた.
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