Japanese
English
綜説
乳癌根治手術の1考察
Consideration on the radical operation of the breastcancer
伊藤 國彥
1
,
佐藤 雄次郞
1
,
林 瑞聰
1
,
平沢 進武
1
Kunihiko ITO
1
,
Yujiro SATO
1
,
Zuiso LIN
1
,
Susumu HIRASAWA
1
1慶應義塾大学医学部外科学教室
1Department of Surgery, Keio-Gijiku Univ, Medical School
pp.266-270
発行日 1954年5月20日
Published Date 1954/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201423
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乳癌が死因として,婦人の他の部位の癌腫に比し増加しつつあることは,最近各国に於て確なる事実としてみとめられている.
今日前癌状態としての乳腺症の意義が徹底して来るに従い,予防的治療が注目されてきた,又一般の乳癌に対する認識が高まり,早期診断従つて早期治療の機会が増していると思われる.乳癌は種々の臓器の癌腫の中でも診断が容易なものの一つである.又乳癌の根治手術の歴史は古く,この間外科的治療にも補助的手段にも,多くの改良が企てられている.然し乍ら,今日この疾患に対する死亡率減少の試みが成功しているとは思えない.
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