Japanese
English
綜説
慢性窒息死の本態
The Nature of Chronic Asphyxia
島田 信勝
1
,
伊藤 國彥
1
Nobukatsu SHIMADA
1
,
Kunihiko ITO
1
1慶應義塾大學醫學部外科教室
1Department of Surgery, Keio University
pp.197-201
発行日 1953年9月15日
Published Date 1953/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200107
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死とゆう現象の起る經過を分析して,その型を明かにしてゆくならば,多少とも急變急死を豫知し,救急處置を合理化出來るばかりでなく,疾患とは別に死そのものを延長する對策が得られるのではないかと考えられる。
臨床的に死の過程,乃至は死因に關しては,從來單に呼吸死,とか心臓死,中枢死或いはシヨツク死,等々,簡單に割り切つて考えられている。又,臨床家が死の經過を辿りつゝある患者に當面した場合,一般に一律の處置を施して足れりとなし,その合理性を缺いている部分が多々あるという實状ではないかと思う。
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