Japanese
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特集 乳腺腫瘍
乳癌根治手術法の現況
Recent trends of the radical operationmethods on the breastcarunoma
島田 信勝
1
Nobukatsu SIMADA
1
1慶応義塾大学医学部
1surgical clinic KEIO University
pp.849-852
発行日 1957年11月20日
Published Date 1957/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202070
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癌の早期発見,早期治療に関しては医師のみならず,国民大衆も大きな関心を払うようになつたことは事実である.而も各種臓器癌のうち乳癌は表在性の腫瘍として現われてくるため,今日のような注意が一般に持たされているならば,その治療成績も一段と向上すべきものと想像されるが,事実は決して治療成績の向上をみない.即ち10〜20年前のそれと比較して左程の改善がみられないというのが現況である.
勿論悪性腫瘍に対するメスの限界が既に到達しているとはいえ,何等かの方法によつて治療成績の向上をはかることが学徒の責任でもあり使命でもある.このような意味から現在実施されている乳癌根治手術法の現況について記述することも無駄ではあるまい.本誌の需めに応じ大略を述べることにする.
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