Japanese
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綜説
スキー外傷について
Ski injury
金田 賢之介
1
,
杉谷 晃俊
1
,
北岡 宇一
1
,
岡田 允克
1
Kennosuke KANEDA
1
,
Akitoshi SUGITANI
1
,
Uichi KITAOKA
1
,
Mitsunori OKADA
1
1鳥取大学医学部整形外科教室
pp.125-127
発行日 1954年3月20日
Published Date 1954/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201385
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ウィンタースポーツの花は恐らく何と云つてもスキーに止めをさすであろう.最近これが益々隆盛の一途をたどりつゝある事は誠に喜ぶべき事であるが反面相当多くの外傷患者が発生している事は遺憾である.特にスキーに対する予備知識や,当然起り得べき外傷に対する知識の持合せのないものが大部分であり而も相当有名なスキー場でさえ救急処置の施設すらなく,外傷患者も姑息的な治療で放置されている状態である.スキー外傷に対する報告は我国では比較的少く斎藤氏は5ヵ年間に三つのスキー練習團体についての統計をあげ捻挫が最も多いとしている.奥田氏は山岳難誌書外傷発生の諸種の要因を挙げている.Hohmannはスポーツ外傷では骨折の外膝関節外傷の最も多いのはスキーと蹴球であると云つている.我々は昭和28年1月,2月の日曜だけ国立公園大山スキー場に仮救護所を設けて今後の救護施設設置の参考に資する爲,外傷患者の救急処置を行い短時日の間に28例の外傷を経験したのでその概略を報告する.
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