Japanese
English
論述
当院におけるスノーボード外傷の検討―スキー外傷との比較
An Analysis of Snowboarding Injuries : Comparison with Skiing Injuries
渡邊 敏文
1
,
吉田 裕俊
1
,
江黒 日出男
1
,
肱黒 泰志
1
,
後藤 敏
1
,
高橋 誠
2
Toshifumi Watanabe
1
1諏訪中央病院整形外科
2東京医科歯科大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Suwa Central Hospital
キーワード:
snowboarding
,
スノーボード
,
skiing
,
スキー
,
sports injury
,
スポーツ外傷
Keyword:
snowboarding
,
スノーボード
,
skiing
,
スキー
,
sports injury
,
スポーツ外傷
pp.177-184
発行日 1999年2月25日
Published Date 1999/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902638
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抄録:近年急増しているスノーボード外傷の特徴を知る目的で,過去2シーズンに当院で扱ったスノーボード外傷547例を,スキー外傷742例と比較検討した.スノーボード外傷患者は20歳代に集中し79%(スキー35%)を占めており,初心者および初級者が45%(スキー39%)であった.受傷原因は滑走中の自己転倒が最多で53%(スキー70%),次いでジャンプによる転倒が29%(スキー3%)であった.受傷部位は上肢が50%(スキー26%)を占め,外傷種類は,骨折が33%(スキー19%),脱臼が11%(スキー5%)と多かった.主な外傷は橈骨遠位端骨折で17%(スキー1%)であったが,頭蓋内出血5例,脊髄損傷3例も認めた.受傷率はスキーの3.0倍,入院率はスキーの3.2倍であった.基本技術を身につけ,保護用具を着用して,実力に見合った滑走をすることで,スノーボード外傷を予防する必要があると考えた.
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