Japanese
English
症例
盲腸周囲膿瘍と思われた廻盲部癌の1例
A case of Caecal Cancer that was operated upon for Appendicitis.
田中 実
,
中村 善治郞
Minoru TANAKA
,
Zenziro NAKAMURA
pp.475-476
発行日 1953年8月20日
Published Date 1953/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201298
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- Abstract 文献概要
回盲部癌と盲腸周囲膿瘍とは鑑別すべき疾患として成書或いは臨床講義などでも述べられているが,本邦に於ける虫垂炎或いは盲腸周囲膿瘍と思われた回盲部腫瘍の報告は多くない(高安氏,大野氏).我々は再三繰返し,心窩部に始まり,回盲部に限局する疼痛を来し,回盲部の著明な筋緊張,圧痛,ブルンベルグ氏症候を示し,38℃の発熱,10,200の白血球増多症等全く盲腸周囲膿瘍を思わせる回盲部癌の1例を経驗したので報告する.
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