Japanese
English
特集 腹部外科
症例
廻盲部及び虫垂を内容とした左外鼠径ヘルニヤ嵌頓の3治験例
Three improved cases of the incarcerated left inguinal hernia:Ileum, caecum and appendix
太田 寿一
1
,
寺尾 知道
2
ŌTA Hisakazu
1
,
Tomomiti TERAO
2
1国立熊本病院
2寺尾医院
pp.267-268
発行日 1959年3月20日
Published Date 1959/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202347
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緒言
各種ヘルニヤの中で最も多いものは鼡径ヘルニヤで小川氏は85%Berger氏は96%といつて居る.ヘルニヤ内容としては小腸,大腸,大網其の他諸種の臓器があるが回盲部を内容としたものは1812年Scapaの報告が最初である.而して左鼡径ヘルニヤに回盲部の脱出する事は比較的珍らしい様である.
私は小児の先天性外鼡径ヘルニヤ嵌頓で手術を行い,ヘルニヤ内容が回盲部及び虫垂であつたもの,3例を経験したので之を報告し多少の考察を加えたい.
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