Japanese
English
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廻盲部及虫垂を嚢内容とした左側鼡蹊ヘルニア嵌頓の1例
One Case of the Left Hernia Incarearata Inguinale, the Sack of which Conteins the Ileocecal and Appendix
飯田 秀雄
1
Hideo IIDA
1
1東京銀座菊地病院外科
1Surgery of Kikuchi Hospial
pp.523-525
発行日 1951年11月20日
Published Date 1951/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200922
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緒言
各種ヘルニア中最も多数を占めるものは鼡蹊ヘルニアで,Bergerは96%と云つている.ヘルニア内容として小腸,大腸,大網,其の他小骨盤内臟器等種々なものがあるが,廻盲部を内容としたものは1812年Scapaの記載が最初の報告である.左側鼡蹊ヘルニアの内容として廻盲部をみる事は比較的珍らしく,多くは乳幼児期にみられ16歳以後に於ては稀なものとされている.
私は最近幼兒先天性左鼡蹊ヘルニア嵌頓の一手術例に於て,内容に,廻盲部及虫垂を見出したので,茲に報告する.
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