Japanese
English
症例
若年者胃,十二指腸潰瘍治驗7例
7 Cured Cases of Junior Gastric and Duodenal Ulcer
岡本 一男
1
,
堀向 憲治
1
Kazuo OKAMOTO
1
,
Kenji HORIMUKAI
1
1靜岡濟生會病院
1Shizuok Saiseikai Hospital
pp.148-150
発行日 1953年3月20日
Published Date 1953/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201214
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胃および十二指腸潰瘍は,頻度の甚だ高い疾患で,内科たると外科たるとを問わないで,各々の領域に於て適当に処理されているが,漸次外科医に於て処置される傾向が強くなりつゝある.手術例数の増加と共に,若年者胃および十二指腸潰瘍は,今迄考えていたよりも遙かに多数にあり,かつ成年のそれと比べて差異がなく,むしろ其れよりも病変の高度の場合が多く,手術適應として少しも躊躇を感ずることがないのである.たゞ若年者という理由で,姑息的治療によつて徒らに日子を費すことは不可で,速かに手術により1日も早く苦悩から脱却させ,1日も早く就業させることに努力するのが我々の務と思う.
術後経過も亦非常に良好で,極言するならば,胃,十二指腸潰瘍は年齢的に豪も考慮を拂わないで,存在を確認すれば,手術的処置をとるべきだと考えている.
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