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若年者(手術時17年9月)十二指腸潰瘍の切除治驗例
宮崎 五郞
1
1國立沼津病院外科
pp.327-330
発行日 1948年8月20日
Published Date 1948/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200357
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緒言
現今胃十二指腸潰瘍は内外科境界領域の1疾患となり,外科醫に依て處理される症例は漸次増加の傾向にある事は,大方の熟知さるる所である。然し乍ら現在に於ても,本症が若年者に來た場合,若年なるを理由として内科的治療に固執しそれが爲に,徒らに日子を費し,或は不幸の結果に至る例も少くない様に思う。潰瘍成因説の多元なるに徴しても,之を簡單に内科的に或は外科的にのみ處置せんとするは誤であり,總て良心的に適應を考へて,處置する事こそ醫家の務である。著者は最近幽門狹窄症状を主徴とする男子十二指腸潰瘍患者を診療する機會を得,潰瘍を含む胃切除を施行して全治せしむるを得。術後經過日數は猶少いが若年者十二指腸潰瘍の1切除治驗例として報告したい。
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