Japanese
English
症例
同一系統器官に発生した重複癌の1例
One Case of Double Cancer which Grew Out of Same System Organ
名和 嘉久
1
,
川井 一夫
2
Yoshihisa NAWA
1
,
Kazuo KAWAI
2
1名古屋大學戸田外科
2西濃病院外科
1Toda Surgery of Medical Dept. Nagoya University
2Surgery Clinic of Seino Hospital
pp.101-103
発行日 1953年2月20日
Published Date 1953/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201200
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重複癌は極めて頻度の低いものである.即ちEgli,Puhr等によつても同一個体に良性腫瘍を多発する事は比較的多いが,惡性腫瘍を多発する事は遙かに少く,更に同一系統器官である腸管に多発する事は極めて稀れなものであると述べて居るし,Owenは惡性腫瘍3000例中143例(4.43%),Madwedjewは1183例の惡性腫瘍中1例(0.085%)と記載し極めて頻度の低い事を明記して居る.吾々は最近盲腸に單純癌,直腸に腺癌を同一個体に於て発見,手術施行したので,考察報告するものである.
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