Japanese
English
症例
結腸及び左腎盂に発生した重複癌の1例
A case of double carcinoma that came about from colon and left calix
中村 正一郞
1
,
亀谷 雄次
1
Shōichirō NAKAMURA
1
,
Yūji KAMETANI
1
1東京島田病院外科
1Tokyo Shimada-hospital
pp.554-558
発行日 1959年5月20日
Published Date 1959/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202401
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緒言
同一人に於ける原発性悪性腫瘍の多発は稀有なものとされている.多発性原発癌いわゆる重複癌に関しては,Billroth(1860),Schimmelbusch(1889),Goetze(1913),Puhr(1927)等によつて種々と論議され,本邦に於ても林が1907年に報告を行なつて以来,最近に於ても山口,山川等の報告がある.
著者等は最近43歳の男子で横行結腸に原発した腺癌切除手術3年後に,左腎に発生した腫瘍を剔出して組織学的検査の結果,左腎盂に原発した定型的な移行上皮癌の1例を経験したのでこゝに報告する.
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