Japanese
English
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手術患者の新陳代謝の研究—胃切除後の水分代謝,特に二重ゴム管使用時の血液性状の変動
Study on the Water-Balance after the Gastrectomy:Clinical Experiences of the Feeding by use of the Double Lumenutube
濱口 榮祐
1
,
長洲 光太郞
1
,
加藤 大助
1
,
源明 日出夫
1
,
木村 信良
1
Eisuke HAMAGUCHI
1
,
Kotaro NAGASU
1
,
Daisuke KATO
1
,
Hideo GEMMEI
1
,
Nobuyoshi KIMURA
1
1國立東京第一病院外科
1Surgical Dept., Ist. National Hospital of Tokyo
pp.157-160
発行日 1951年4月20日
Published Date 1951/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200793
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A.序 從来胃手術患者の食餌表は,総熱量,栄養素,水分量,何れの点からみても甚しく不満足なものであつた,吾々はMelchiorや,有光氏の「外科手術後療法」を参考にして,食餌表を作り,それを基準として各症例に於て多少斟酌していた.その食餌表に就てカロリーを計算すると,手術後1週間で合計2,400カロリー位となる1).これは僅かに1日分の所要カロリーに過ぎない.
手術後の恢復に極めて大切なこの時期に攝取食物の総カロリーが,斯くも不足しているのに誰しも驚きと,不安とを感じていたことであろう.そればかりでなく,蛋白質と,脂肪の不足も亦甚しいものであつた.たとえ,非経口的に,葡萄糖液やリンゲル液を與えても,栄養の点では到底満足は得られなかつた.
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