Ⅰ綜説
點眼藥と角膜新陳代謝
倉知 與志
1
1金大眼科
pp.139-144
発行日 1948年8月20日
Published Date 1948/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200256
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點眼薬は眼科醫が最も關心を拂うものゝ一つではあるが,實際は成書や習慣にたより,或は新藥などでは大した刺戟さえなければ案外充分な吟味をしないで使用する向きが多いのではないかと思われる。然し點眼藥は理想的な處方により理想的な用い方をしようとすれば仲々面倒なものである。
點眼藥の理想としては,1)主藥の作用が充分に發揮されること,2)組織を障害せず,刺戟感の少いこと,3)耐久力あること,4)顔面・着衣・ハンカチ等を汚染せぬこと等を擧げ得ると思うが,言うまでもなくこれらの中1)と2)とが最も本質的なものである。
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