Japanese
English
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ベネヂクト氏痙性小兒偏癱に対する一新療法
A New Therapy on "Hemiplega Spastica Infantilis Benedikt"
古森 善五郞
1
,
古森 實
1
,
立神 高郞
1
Zengoro KOMORI
1
,
Minoru KOMORI
1
,
Takaro TATEGAMI
1
1久留米醫科大學外科教室
1Surgery of Kurume Medical College
pp.151-152
発行日 1951年4月20日
Published Date 1951/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200791
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- Abstract 文献概要
緒言
周知の如く小兒麻痺は之を脳性・脊髄性に二大別し,而してIbrahimは脳性小兒麻痺を更に分類して 1.主として錐体路の関與せるものとして.a.ベネヂクト氏痙性小兒偏癱 b.リットル氏痙性小兒截癱 2.主として錐体路系の関與するものとしてa.偏癱型 b.緊張減退性脳性小兒麻痺両側性錐体外路性小兒麻痺としたが此等両者は屡々混合型として現れるものであり錐体路性なりや錐体外路性なりやは主症状の相対的関係により決定する.即ち即に述べる二症例に於ても錐体路性刺戟症状を主とし乍らも一方錐体外路性症候として線状体症候に属すべきアテトーゼ樣運動及び脈管神経症--之は即ち自律神経中枢が線状体支配を受けている爲であるが--等の症状をも見遁す事は出来ない.茲に著者等はベネヂクト氏痙性小兒偏癱2例を経驗したので之等に対し脳脊髄液攪拌療法を施行したる所,著効を得たので茲に報告し江湖の御高判を仰がんとする次第である.
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