海外ニュース
その後の小兒マヒワクチン/小兒アレルギー疾患の予防
pp.35-36
発行日 1953年5月10日
Published Date 1953/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200512
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小児マヒワクチンができたというニュースは米国内でほかなり反響をよび,気の早い者の中には,1953年が対小児マヒ戦の勝利になるのではないかと考えているが,最近のタイム誌はそう決定的でない部分もあると次のように伝えている.
ハリー・ウィーバー研究所長は米国小児マヒ財団の理事会で,弱毒してあるので発病するようなことのない薬でポリオウィールスを癒すある方法が発見された.それを注射することにより体の組織の中に抗体をつくることを誘導することが可能である.この抗体は強力なポリオウィールスの侵入に対して,低抗するだろうと語つた.そして同博士は明かに,注射のためにウィールスが弱められるとき,それは抗体の形成に力となるものだと云つている.
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