Japanese
English
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所謂腰部筋肉ロイマチスムスの病理とその手術的療法
Pathology and Operative Treatment of Socalled Lumbar Muscle-Rheumatism,
諸富 武文
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Takefumi MOROTOMI
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1國立小倉病院整形外科
1Orthopedic, Dept., Kokura National Hospital.
pp.537-540
発行日 1950年11月20日
Published Date 1950/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200720
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所謂筋肉ロイマチスムスの病理に就ての業績は到つて少く,Eroriep,Müller,Graeff氏等は筋腱等に特殊なる結節をみたと云い,F. Lange,A. Shmidt, Bing, Schade氏等は筋肉に何等の変化もみなかつたと云う. 一方米國に於てはGra—tz,Steindler氏等は筋膜癒着による腰痛例に於て,その筋膜にMrosinovitisの組織像をみている. 更にGratz氏等は筋膜のBiomechanicalStudyを行い,罹患筋膜の伸展性並に彈力性の減退により,運動時筋膜が皮神経を圧迫して疼痛を発するものであると述べている. 一方我邦に於ては内藤博士の肉眼的観察が特記すべきところであるが,氏も組織的所見に就いては何もみなかったと述べている. 以上の如く本疾患の病理に就ての報告をみると関節,心臟等のロイマに就いての病理に比し,著しく研究の立遅れを感じさせる,又その故にその本態に対する考察,研究も著しく遅れている事がわかる. 私は先きに第21回日本整形外科学会に於て本疾患の臨床的方面に就き綜括的な所見と新知見とに就いて述べ,更に病理組織等に就いて述べ,又綜合医学(第5卷第18号)誌上にこれ等に基いた本態に関する考察の一部を述べた. 尚本問題に就て研究中であるが,こゝでは臨床病理と手術的療法に就き述べ,諸氏の御追試を希わんと思う次第である.
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