Japanese
English
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外科より観た栄養失調症—第4報 栄養低下者に於ける鯨肉給與試驗
Malnutrition from the point of View of Surgery.:4th Report : Treatments by Whale meat for Undernutritive Patients
大村 泰男
3
,
西山 信雄
1
,
上野 良太
1
,
塩川 優一
2
Yasuo OMURA
3
,
Nobuo NISHIYAMA
1
,
Ryota UENO
1
,
Yuichi SHIOKAWA
2
1東京都養育院附屬病院外科
2東大醫學部佐々内科
3東大醫學部
1Surgery of Hospital attached to the Tokyo
2SASSA Medicin of Tokyo Univ.
3Tokyo Univ.
pp.500-505
発行日 1950年10月20日
Published Date 1950/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200706
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低蛋白症と栄養失調症を同意語に用うるようになつたのは,今度の戰時戰後日本内地で観た栄養失調症から潜在性栄養失調症に至る一連の栄養低下状態から引き出された結論と体驗によるものであつた. 外科領域でも同状態から手術前後,或は手術中に色々の障碍を認めて来た. それにつき私共は度々報告している. さてその対策としては云うまでもなく蛋白質を経口的に,或は非経口的に與えることであるが,こゝに私共は経口的投與の実驗を行つた. その蛋白質を何に求めるか. 私共は多人数に,多量を,長い期間に亘つて與えたかったので,材料め得易いこと,機会に惠まれたことから生の鯨肉を購入し,各種の料理に加工して給與試驗を行つた. 本実驗を発表するに当つて,蛋白食調査会の各位,殊に理事長石川知福博士,委員岡本彰祐博士,日本水産研究所長藤永元作博士の御好意に満腔の感謝を捧げるものである.
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