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特發性腎牀出血症の1例
岩月 賢一
1
,
小橋 穆
1
1市立茅ヶ崎病院外科
pp.431-434
発行日 1948年11月20日
Published Date 1948/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200384
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緒言
特發性腎牀出血症とは,腎周圍乃至腎被膜に特發的に出血を來す疾患であつて,1865年Wun—derlichにより腎牀卒中症(Apoplexie des Nie—renlagers)なる名稱の下に一獨立疾患として詳細な症例が報告せられた。本症は比較的稀有な疾患に屬し,最近に至る迄に,歐米に於ては200餘例の報告を見るが,本邦に於ては大正11年杉村氏の第1例の報告以後吾々の檢べた所では文獻上僅かに8例を見るに過ぎない。吾々はたまたまその1例を經驗したので,こゝにその概略を報告する。
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