症例研究
特發腟血腫の1例
渡邉 輝彦
1
,
印牧 義孝
1
1共立志太病院
pp.676-677
発行日 1953年11月10日
Published Date 1953/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200921
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妊娠時に發生した特發腟血腫の興味ある1例を診療したので報告する。
患婦:38歳,6回經産,農婦。既往に著患なし。昭和27年6月10日終經,同年12月17日初診。當時妊娠7ヵ月で異常を認めず。ワツセルマン反應陰性。その後順調に經過したが,昭和28年1月31日午前10時頃農耕作業中突然腰部,外陰に疼痛を感じ,直に就末したが,疼痛は持續性且つ漸次増強し,間もなく陣痛樣腹痛が發來した。早産開始と思い助産婦を依頼した所,腸が腟の中にでていると言われ受診をすゝめられた。
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