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腸管膜樣包裹の2例
藤原 欣哉
1
1日本醫療團下谷病院外科
pp.364-366
発行日 1948年9月20日
Published Date 1948/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200368
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緒言
本疾患は1907年露のQwtschennikowがPe—vitonitis fibrosa incapsulataと命名發表せるに始り,我邦に於ては大正15年權藤氏が腹膜畸形として發表したが,昭和2年鹽田氏は「腸管の膜樣包裏」なる名稱が適當ならんと發表して本名稱が主として使用せられている。
余も最近本症の2例を經驗したので,茲に報告し,併せて本邦に於て既に報告せられた61例につき文獻的考察を加へたいと思ふ。
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