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胃癌に對する胃切除の遠隔成績
友田 正信
1
,
朝長 溶
1
1九州大學醫學部友田外科教室
pp.1-8
発行日 1948年1月20日
Published Date 1948/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200274
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第1章 緒言
外科醫により處置せられる癌患者中,大多數を占むるものは胃癌であり,本病は其の惡性なること諸種癌中隨一とせられ,諸家早期胃切除に對して努力を傾倒してゐるが,未だ所望の域に達しない現況である。
扨て友田外科教室の前身である後藤外科教室に於て,大正8年より昭和16年末に至る23年間に收容した全胃癌患者は,總數1833名に達してゐる。余等は上記患者中胃切除を行つた709例に就て,主として文書により,又一部は患者を直接來院せしめ診療して其の遠隔成績を調査し,之と密接な關係ある諸事項に就て檢討したので,茲に其の成績を報告し諸賢の批正を仰ぐ次第である。
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