Japanese
English
特集 遠隔成績よりみた早期胃癌
早期胃癌における切除線と遠隔成績
Resection line and longterm results in early cancer of the stomach
岸本 宏之
1
,
藤井 卓
1
,
安達 秀雄
1
,
古賀 成昌
1
Hiroyuki KISHIMOTO
1
1鳥取大学医学部第1外科
pp.45-51
発行日 1976年1月20日
Published Date 1976/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206417
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はじめに
胃癌の術後成績は近年著しく向上しており,なかでも早期胃癌例の予後は良好であるが,少数例とはいえ,早期胃癌例にも再発死亡例もみられ,また一方においては非治癒切除例もみられる3,5,9).
早期胃癌例が次第に増加し,ようやく長期観察が可能となつてきた現在,再発に関与する因子を検索し,対策を講じるとともに,当然のことではあるが,非治癒切除例,とくに口側断端癌巣遺残の危険性に関して,その実態を認識することによつて適切な切除線を決定し,このような症例をなくする努力がなされなければならない.
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