ひとやすみ・118
病気見舞いの品
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.1329
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200107
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- 文献概要
病院には患者さんだけではなく,たくさんの見舞い客も来院する.そして必ず見舞い品を携え,手ぶらで来院する人は稀である.見舞い品としては,花,果物,お菓子,本,そして現金などが多いと思われるが,患者さんに喜ばれる品はなんであろうか.
花は病室の雰囲気を和らげ,不安になりがちな気持ちを癒してくれる.かつて共に働く独身外科医が虫垂炎となったことがある.誰も見舞い客がなく病室が寂しかったので,医局秘書にお願いして花を贈った.実は送った花は退院した患者さんが病室に残していった物であり,あまりにも見事なため再利用させていただいたが,贈られた独身外科医はプライドさえ取り戻した.しかし,一般に病室は狭く,花瓶を置く場所にも事欠く.さらに病んだ体には,花の世話をする負担が増すことにもなる.
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