増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅳ 術中・術後合併症とその管理
7.感染系・その他
腹腔内膿瘍
山本 智久
1
,
里井 壯平
1
,
豊川 秀吉
1
,
柳本 泰明
1
,
權 雅憲
1
Tomohisa YAMAMOTO
1
1関西医科大学外科
pp.318-320
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200067
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最近の知見と重要ポイント
□治療の原則はドレナージ,抗菌薬投与,全身管理である.
□腹腔内感染症治療に関するガイドラインとしては,2010年に米国外科感染症学会と米国感染症学会の共同のガイドラインが発表され,高リスク腹腔内感染症の治療において,タゾバクタム・ピペラシリン(TAZ/PIPC)およびカルバペネム系抗菌薬が推奨されている1).わが国においても,TAZ/PIPCの腹腔内感染症に対する第Ⅲ相臨床試験の結果が報告されており2),それに伴い,TAZ/PIPCが腹腔内感染症に対して保険適応となった.
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