増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅳ 術中・術後合併症とその管理
7.感染系・その他
創感染—予防の観点から
武岡 奉均
1,2
,
村田 幸平
1
Tomohira TAKEOKA
1,2
1市立吹田市民病院外科
2大阪大学大学院医学研究科消化器外科
pp.322-325
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200068
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最近の知見と重要ポイント
□真皮埋没縫合は,下部消化管手術では創感染を減少できる可能性が示されている.
□開腹手術における創縁保護具の有用性を検討する多施設共同RCTの結果,創縁保護具は創感染発生率を減らさないことが示された.
□NICEのガイドラインによると,腹部外科手術では創感染予防目的で抗菌縫合糸の使用が推奨されている.
□近年,消化器外科手術後の離開創・開放創に対して,局所陰圧閉鎖療法(NPWT)が創傷治癒を促進し,治療日数を短縮させるという報告がある.術後SSIによる離開創・開放創に対しては,感染を制御したうえでNPWTを用いて二次治癒を促進するのが有効である.
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