増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅳ 術中・術後合併症とその管理
3.呼吸器系
呼吸不全
森 毅
1
,
松原 恵理
1
,
鈴木 実
1
Takeshi MORI
1
1熊本大学呼吸器外科
pp.282-285
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200056
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最近の知見と重要ポイント
□術後呼吸不全は,手術侵襲の大きい手術(食道癌,肝移植,合併切除を伴う手術など)で生じることが多いが,それ以外の手術でも起こりうる.
□術後呼吸不全には,早期の対応(診断および治療)が重要である.呼吸困難や低酸素血症を呈する症例に対し,早急に原因検索を行い,その対処を行う.必要であれば,呼吸器内科医や集中治療医へのコンサルトを行い,早期に治療を開始する.
□ARDSの新しい定義であるベルリン定義が発表されており,理解しておく必要がある.
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