増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅲ 術式別の術前・術中・術後管理
4.肝
化学療法後の肝切除
益田 邦洋
1
,
吉田 寛
1
,
片寄 友
1,2
,
海野 倫明
1,2
Kunihiro MASUDA
1
1東北大学大学院医学系研究科消化器外科学
2東北大学大学院医学系研究科統合癌治療外科学
pp.162-164
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200020
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最近の知見と重要ポイント
□大腸癌をはじめ転移性肝癌肝切除症例では,術前に化学療法が施行されていることが多い.
□術前の化学療法により,肝障害や術後合併症が増加する危険がある.
□イリノテカンによる脂肪性肝炎,オキサリプラチンによるsinusoidal obstruction syndrome(SOS)など,レジメン特有の肝障害が知られている.
□化学療法後の肝切除では,肝障害のリスクと程度を十分に評価する必要がある.
□化学療法後の肝切除においても,ERASプログラムの導入は可能である.
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