Japanese
English
臨床報告
経肛門的小腸脱出を伴う特発性直腸穿孔の1例
A case of spontaneous rectal perforation with transanal small bowel evisceration
河内 順
1
,
平沼 進
2
,
荻野 秀光
1
,
梅澤 耕学
3
,
下山 ライ
1
,
渡部 和巨
1
Jun KAWACHI
1
1湘南鎌倉総合病院外科
2大浜第一病院心臓血管外科
3湘南鎌倉総合病院救命救急センター
キーワード:
特発性直腸穿孔
,
経肛門的腸管脱出
Keyword:
特発性直腸穿孔
,
経肛門的腸管脱出
pp.879-882
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105124
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要旨
症例は79歳,女性.2年前に直腸脱の手術を受けたが再発していた.排便後に経肛門的腸管脱出を認め,救急外来を受診した.緊急手術(小腸を腹腔内から還納し,Hartmann手術)を行い,術後28日で軽快退院した.繰り返す直腸脱から直腸前壁が脆弱になり,排便に伴う腹圧上昇で穿孔し,そこに小腸が入り込み肛門から脱出したものと思われた.予後良好な疾患であり,便汚染も軽度であることが多く,発症後早期に受診することが多いと思われることから,積極的に縫合閉鎖を考慮してもよいと思われた.
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