Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡下に修復術を行った特発性右上腰ヘルニアの1例
An idiopathic right superior lumbar hernia repaired with laparoscopic surgery
中尾 照逸
1
,
青山 真人
2
,
曽我部 俊介
3
,
石川 真平
1
,
井上 潔彦
1
Terutoshi NAKAO
1
1PL病院外科
2PL病院泌尿器科
3近畿大学医学部外科
キーワード:
上腰ヘルニア
,
腹腔鏡下手術
,
PCOメッシュ
Keyword:
上腰ヘルニア
,
腹腔鏡下手術
,
PCOメッシュ
pp.751-755
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105090
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要旨
患者は64歳,男性.右腰背部膨隆を自覚し受診した.腹部CTにて右上腰ヘルニアの診断となり,腹腔鏡下修復術を施行した.右中腋窩線上に入れたポートから,拡張バルーンで後腹膜腔にスペースを確保した.ついで,臍・右季肋下・右下腹部の3ポートで,経腹的に右傍結腸溝を切離し,後腹膜のスペースと連続させヘルニア門を正面視した.ヘルニア門は7.5×5.0 cmであり,PCOメッシュをアブソーバタックTMで背側筋膜に固定した.術後6日目に退院し,15か月を経て再発を認めていない.最近のメッシュには癒着防止シートがコーティングされており,腹膜閉鎖の必要もないため,腹膜外腔アプローチと経腹的アプローチの併用法は,安全で確実に行える手術法である.
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