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特集 ディベート★消化器・一般外科手術―選ぶのはどっちだ!
消化器外科手術
テーマ6◆膵頭十二指腸切除における幽門の処理
膵頭十二指腸切除における幽門の処理:「PPPD」の立場から
Several reasons for supporting PPPD
土井 隆一郎
1
Ryuichiro DOI
1
1大津赤十字病院外科
pp.188-192
発行日 2014年2月20日
Published Date 2014/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104949
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PPPDの最大の特長は,幽門輪が機能することにより食物の適切な胃内停滞時間が確保でき,急激な血糖値の上昇や,小腸負荷が原因となる下痢などを緩和できることである.PPPDを選択するメリットとして,メタアナリシスの結果から次の点が挙げられる.①PPPDはPDと比較して術中出血が少なく,手術時間が短縮される.②PPPDは補助化学療法による有害事象を最小化できる.③PPPDとPDでは手術根治度に差がない.④PPPDとSSPPDでは術後合併症や手術死亡率に差がない.⑤PPPDは長期的にみて栄養状態が良好である,⑥PPPDはガイドラインにおける推奨による妥当性がある.
われわれは,PPPD再建にtwisted anastomosisによるstraight methodを行っている.DGEはISGPS(A/B/C)で2.1%/1.0%/0%であり,DGEが臨床的に問題になることがないため,術式の変更を考慮する必要性がない.
一方,PPPDのデメリットとして,制酸剤を処方する必要がある点を挙げることができる.
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