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特集 消化管・膵神経内分泌腫瘍(NEN)の最新情報
II. 各論
1.食道・胃NEN外科治療の現状と問題点
Surgical treatment for esophageal and gastric neuroendocrine neoplasia
奥村 知之
1
,
三輪 武史
1
,
渡辺 徹
1
,
平野 勝久
1
,
五十嵐 隆通
1
,
橋本 伊佐也
1
,
渋谷 和人
1
,
北條 荘三
1
,
松井 恒志
1
,
吉岡 伊作
1
,
藤井 努
1
T. Okumura
1
,
T. Miwa
1
,
T. Watanabe
1
,
K. Hirano
1
,
T. Igarashi
1
,
I. Hashimoto
1
,
K. Shibuya
1
,
S. Hojo
1
,
K. Matsui
1
,
I. Yoshioka
1
,
T. Fujii
1
1富山大学消化器・腫瘍・総合外科
キーワード:
神経内分泌腫瘍
,
外科治療
,
食道
,
胃
Keyword:
神経内分泌腫瘍
,
外科治療
,
食道
,
胃
pp.1310-1315
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1310
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食道neuroendocrine neoplasia(NEN)はほとんどが低分化な神経内分泌癌(neuroendocrine carcinoma:NEC)であり神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor:NET)はまれである.NECにおいて切除可能な局所病変に対しては手術が行われるが,進行度と全身状態を考慮して手術適応を判断する.胃NENでは高ガストリン血症の有無に基づくNETのRindi分類および世界保健機関(WHO)の組織grade分類に応じて治療方針を判断する.食道・胃ともにNECに対する手術では補助化学療法の併用が推奨される.
本稿では日本神経内分泌腫瘍研究会(JNETS)ガイドライン第2版のコンセプトに基づき,最近の文献を加えて食道・胃NENに対する外科治療の現状と問題点を概説した.
© Nankodo Co., Ltd., 2021