必見! 完全体腔内再建の極意・6
―胃全摘術後再建―Functional法―通常の胃全摘の場合の食道空腸吻合
山浦 忠能
1
,
金谷 誠一郎
1
Tadayoshi YAMAURA
1
1大阪赤十字病院外科
pp.1062-1067
発行日 2013年9月20日
Published Date 2013/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104714
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■■はじめに
当科では,腹腔鏡下胃全摘術後の再建はRoux-en-Y法・結腸前経路を標準とし,食道空腸吻合はリニア・ステイプラーを使用したfunctional end-to-end anastomosis法1)(以下,functional法)とoverlap法2)を採用している.通常は手技が簡易で短時間に施行可能なfunctional法を行い,食道浸潤により腹部食道を切除した症例にはoverlap法を採用している.Functional法は手技が簡便である半面,腸管3本分のスペースが必要であり,縦隔内の狭く深いスペースでの操作が必要となる食道浸潤例では,腸管2本分のスペースで施行可能なoverlap法が適している(図1).本稿では,当科で施行しているfunctional法の手技を紹介する.
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