特集 吻合法—目でみるポイントとコツ
消化管吻合法
胃全摘術—食道空腸ρ吻合
菅原 克彦
1
,
関川 敬義
1
,
江口 英雄
1
1山梨医科大学外科
pp.787-790
発行日 1983年6月20日
Published Date 1983/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208331
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胃全摘後の再建術式は安全性と術後に発生する無胃症候群を防止するため各種の術式が考案されている.Roux-en-Y法により挙上した小腸,有茎の横行結腸や回盲部がそれぞれの根拠により胃の代用臓器として用いられている.一般的に行われる小腸利用による術式には中山,友田,大内,光野らの方法が有名である.著者らは先人にならい挙上した空腸でρループを作製して切離した食道下部と端側吻合する術式を採択しており,重篤な食道空腸吻合部の縫合不全はなく逆流性食道炎の防止や食物の貯留能の改善に有用であり術後愁訴もきわめて少ない.
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