1200字通信・54
母校―私の原点
板野 聡
1
1寺田病院外科
pp.773
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104657
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この歳になっても,時代に遅れないように学会や講習会に参加させてもらっています.東京の学会へは,名古屋まで近鉄特急を使い,名古屋からは新幹線を利用していますが,名古屋から東京までの所要時間は短縮され,車内も快適になっています.その際の楽しみに車内雑誌の「ひととき」がありますが,先日乗車した際の2013年2月号に,私の実家のある岡山県の古い学校建築についての特集があり,早速手に取ることになりました.
実は,その表題にわずかな期待をもって読み始めたのですが,予想どおりに私の母校が写真入りで紹介されており,大変嬉しく思いました.それは,実家の近くにある倉敷市立西中学校ですが,昭和12年完成(この雑誌ではじめて知りました)の木造校舎で,今も現役で使用されていると紹介されていました.私は昭和44年に卒業しましたが,当時,木造校舎は当たり前だったのではないでしょうか.それが,各地に鉄筋の校舎が増えるにつれて話題になり始め,とうとう「ひととき」に取り上げられることになり,思わず,乗り合わせた方々にもお教えしたい気分になりました.そう言えば,わが家では少し前に父が私の子供たちを車に乗せ,「お父さんが卒業した中学校だよ」と案内していたことを思い出しましたが,これはジイ様と孫の間の話で,校舎の話とは関係がなかったかもしれません.
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