1200字通信・24
原点回帰
板野 聡
1
1寺田病院外科
pp.361
発行日 2011年3月20日
Published Date 2011/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103471
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- 文献概要
昨年の7月,私が所属する医局の新教授就任祝賀会がありました.新教授が引き続き同門から選出され,しかも若く優秀な先生とあって,歴代の教授や他大学の教授に就任された先輩方をはじめ各方面からのご来賓も多数お迎えして盛大に催され,あらためて「医局」による人のつながりや外科医育成能力の底力を実感することになりました.
あるご縁から本誌にエッセイを書かせていただくことになった際,最初のタイトルは「医局は悪か? 新臨床研修制度に思う」(61巻5号)でした.2006年のことですから,すでに5年の歳月が流れようとしています.現在の医療の状況をあらためてみたとき,各大学医学部のなかで自然発生的に生まれた医局制度が果たしてきた役割は大きいものであったことを,時の流れがあらためて証明してくれていると感じていましたが,今回は,そうした「医局」の集まりに出席することで,そのことを再確認した次第です.
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