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特集 「食道胃接合部癌」に迫る!
各論
食道胃接合部腺癌に対する化学放射線療法―欧米におけるこれまでの治療開発とわが国における放射線療法の果たす役割
Chemoradiation therapy for adenocarcinoma of esophagogastric junction
長谷川 慎一
1,2
,
吉川 貴己
1,2
Sinichi HASEGAWA
1,2
1横浜市立大学外科治療学
2神奈川県立がんセンター消化器外科
pp.434-439
発行日 2013年4月20日
Published Date 2013/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104533
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【ポイント】
◆欧米の臨床試験の結果から,切除可能食道胃接合部腺癌に対する術前化学放射線療法は有望な治療戦略であるが,術前化学療法に対する優越性はいまだ明らかではない.
◆術前化学放射線療法は,扁平上皮癌>腺癌,術前化学療法は,腺癌>扁平上皮癌と,組織型により治療効果が異なる可能性がある.
◆食道胃接合部腺癌根治切除例の再発形式の検討から,わが国の局所再発は欧米より少なく,補助療法として放射線治療の果たす役割は欧米に比べると相対的に低い可能性がある.
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