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特集 基礎から学ぶ 咽頭・食道内視鏡診断
[専門医はこうしている,腫瘍性病変の精査]
食道胃接合部腺癌に対する精査のコツ
Tips for detailed examination of esophagogastric junctional adenocarcinoma
岩谷 勇吾
1
,
加古 里子
1
,
平山 敦大
1
,
岡村 卓磨
1
,
長屋 匡信
2
,
岩谷 舞
3
Yugo Iwaya
1
,
Satoko Kako
1
,
Atsuhiro Hirayama
1
,
Takuma Okamura
1
,
Tadanobu Nagaya
2
,
Mai Iwaya
3
1信州大学医学部内科学第二講座
2信州大学医学部附属病院内視鏡センター
3信州大学医学部附属病院臨床検査部
キーワード:
食道胃接合部腺癌
,
Barrett食道腺癌
,
精査内視鏡
Keyword:
食道胃接合部腺癌
,
Barrett食道腺癌
,
精査内視鏡
pp.91-96
発行日 2025年1月25日
Published Date 2025/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001828
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はじめに
食道胃接合部(esophagogastric junction:EGJ)腺癌は,近年欧米で増加傾向であり1),本邦でも増加傾向であることが報告されている2)。本邦におけるEGJ腺癌はEGJの上下2cm以内に腫瘍の中心をもつ癌と定義されており3),おもにBarrett食道腺癌と胃噴門部癌が含まれる。両者はさまざまな類似点や相違点が多く報告されているが,臨床的に区別が難しい場合もあり,本稿ではその異同や鑑別の是非についての議論は行わない。本稿ではおもにBarrett食道腺癌のエビデンスを用いながら,EGJに発生した腺癌の精査内視鏡について,観察の準備と範囲診断,深達度診断につき概説する。
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